Profile
今までとこれから
帽子を本格的に始めたのは28歳の時。
その少し前に頑張っていた会社を解雇されました。
結局どれだけ頑張って仕事をしてもただの一社員。あっという間に有無も言わさず解雇される。
虚しさを感じました。
自分が自分として選ばれる何かがしたいと思ったことがきっかけでした。
じゃあ何ができる、何がしたいのと思った時に、
23、4歳の頃に習っていた帽子教室で購入し、そのまま押し入れで眠っていた帽子の木型と目が合いました。
また帽子やってみようかなと思い、糸山ユミコ氏が主宰する帽子教室に通い始めます。
Yumiko Kuroiwa
その後33歳の時に長野へ戻ってアルバイトをする日々に嫌気が差していたころにチャレンジショップで販売する機会を得ます。それをきっかけに帽子販売をスタート。
その後更に松本のチャレンジショップにも参加。そこで知り合ったお花屋さんと独立。
しかし技術も何もかも未熟で全く上手く行きませんでした。
これがもっと上手くなりたいと思い始めるきっかけに。
そこからもう一度東京へ帽子を習いに。さらにはロンドンへ留学する事になりました。
ロンドンへは英語もできない、知り合いもいない、ステイ先も決まらないまま
勢いだけで乗り込んで行っちゃいました。(行きましたというより行っちゃいましたがぴったりな感じ)
そこはそう甘くはなかったのです。最初の3か月は辛すぎてすべてをポジティブにしか考えられないほどでした。(状況がネガティブ過ぎると思考はポジティブになることに気が付いた。)
そんな中で学校へ行けば才能あふれる若き未来の帽子デザイナーばかり。わたしなんて才能無いなーと思いながらもなぜか全く辞める気にはならなかったのです。
ヘッドウェアという形で何かを表現する事の面白さは辞められませんでした。
帰国後は細々と個展を続けていました。
そんな中で販売させてほしいとお声をかけていただいた事も。
でもまだまだ商品としての力がない帽子たちはなかなか売れずに苦戦を続けました。
そして2015年、偶然新小路に小さなスペースを見つけアトリエ・ショップをオープンしました。
けれども苦戦は続きます。
そして今でも試行錯誤の日々ではありますが、
いろいろな人に出会い、ご協力いただく中で少しずつ販売の機会も増えています。
そして帽子たちもやっと皆様の魅力を引き出せるまでになってきたと思っています。
これからも多くの人に見てもらえる機会を増やし、帽子の楽しさや魅力、面白さをお伝えできればと考えています。
どこかでYumiko Kuroiwaの帽子を見かけ、あなたがピンときたデザインだったらぜひお試しください。
“更なるわたし”に出会う帽子でありますように。
Yumiko Kuroiwa
career
経歴
2003
2007
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2008
2015
2016
2021
チャレンジショップへの参加を機に帽子販売をスタート。
ロンドンケンジントン&チェルシーカレッジへ留学。
更に本格的な技術を学ぶ。
帽子工房兼店舗アトリエアニェリカをオープン。
初の“山の日”のセレモニー帽「 山の日帽 」を製作。
全国へ受け継がれている。
イギリスの帽子専門ウェブマガジンHatalkより掲載依頼を受け
日本人ミリナーとして紹介される。
ロンドンでのgraduate show 。
自身が企画したテーマ「Jelly fish (くらげ) 」をもとに製作したヘッドピース。
インターンシップ歴
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Karen Henriksen millinery
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Yasmin Rizvi millinery
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Misa Harada millinery
山の日のセレモニー帽子、「山の日帽」
最近の主な展示販売
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ながの東急百貨店
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大阪阪急うめだ本店
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東京日本橋アンティークショップ リバティハウス
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神戸モダナークギャラリーbee
他多数。
ながの東急百貨店55周年のために
デザインした帽子。